国土交通省は6月13日、2024年度第4四半期受注分および通期の「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」を発表した。
これによると、24年度第4四半期の受注高は3兆3424億円で、前年同期比7.3%増加。内訳は、住宅の受注高が9174億円(前年同期比14.0%減)、非住宅が2兆4249億円(同18.4%増)となっている。通期の受注高は13兆8303億円(前年比4.2%増)で、このうち住宅は4兆1318億円(同3.3%減)、非住宅は9兆6984億円(同7.7%増)だった。

受注高(住宅)の推移
住宅における第4四半期の工事種類別の受注高は、住宅では「増築工事」127億円(前年同期比12.3%増)、「一部改築工事」327億円(同5.9%増)、「改装・改修工事」7151億円(同13.3%減)、「維持・修理工事」1569億円(同21.6%減)。
通期では「増築工事」554億円(前年比7.9%増)、「一部改築工事」1444億円(同10.1%減)、「改装・改修工事」3兆2517億円(同1.9%減)、「維持・修理工事」6803億円(同8.8%減)となった。
更新・修繕と省エネに需要
住宅の受注高を業種別で見ると、第4四半期・通期ともに「建築工事業」が最多となり、第4四半期は6550億円(前年同期比9.0%増)、通期は3兆9361億円(前年比16.4%増)となった。用途・構造別別では、第4四半期は「コンクリート系構造の共同住宅」4218億円(前年同期比11.3%減)、通期では「木造の一戸建住宅」1兆9139億円(前年比6.7%減)が最も多かった。
発注者別では、第4四半期・通期ともに「個人」が多く、第4四半期は5399億円(前年同期比18.2%減)、通期は2兆6427億円(前年比4.6%減)となった。「個人」通期の内訳は、「改装・改修工事」(1兆9885億円)、「維持・修理工事」(4608億円)などとなっている。
工事目的別の受注件数は、第4四半期では「劣化や壊れた部位の更新・修繕」(128万4008件)、「省エネルギー対策」(7万2290件)などが多かった。通期も同じく「劣化や壊れた部位の更新・修繕」(527万3729件)、「省エネルギー対策」(18万9995件)が上位を占めた。
工事部位別の件数は、第4四半期は「給水給湯設備」(43万5915件)、「内装」(28万8508件)の順に多かった。通期も「給水給湯設備」(182万5815件)、「内装」(120万6189件)の順となった。
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